無職ぽこのらくがき

自由に好きなことを好きなだけなぐり書き

忘れることができない先生との話

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お題「もっとも印象に残っている先生」

 

忘れもしない

小学1年生のときの担任の先生だ

”まきこ先生”

今でも名前をしっかり覚えている

 

今考えるとそりゃそうだよなって思えるエピソードだが

小学1年生の私には

先生が魔法使いに見えた

 

そんな話をすこしだけ紹介させてほしい

 

入学式が終わり、幼稚園の何人かの友達と一緒に1年生になる

家が隣の同級生と一緒に学校に登校したりもした

 

1ヶ月位経ちほんの少しなれてきた頃の話だ

徐々にお友達ができたり

授業の雰囲気にもなれてきた

面白い、面白くない授業もなんとなくあった

 

小学生の私は悪ガキではなかった

どっちかと物分りの良いいい子だったと思う

自分で書くのはちょっと痛いやつだが許してほしい

ただ、じっとしているのは苦手だった

低学年のときは特に楽しいことに全力を尽くすタイプだった

 

その時はあまりおもしろくない授業だった

好きではないといったほうが正確だろうか

 

近くの仲良しのお友達と少しだけおしゃべりをしていた

徐々に盛り上がっていく

笑いを押し殺しながらお友達とお話をする

 

何を話していたか全く覚えていないが、

ケラケラ笑ったのを覚えている

 

そんなときまきこ先生にかるく注意をされる

「授業中だから静かにね」

やべっと思いつつも、楽しくて仕方がない私は懲りずにしゃべる

ニヤニヤしながら

 

思い返すと席も前から2番目くらいだったと思う

チャレンジャー過ぎるのだ

先生との距離は大して離れていない

大人の足なら2歩あれば横に来れそうな距離だ

 

1年生にそんなことを考える頭は無い

おしゃべり楽しい!!

夢中になってこそこそ話す

ちょっとだけ時間を明けてもう1度注意をされる

そして、最後にまきこ先生はこう続けた

「先生目が後ろにもあるからね!」

 

何をゆってんだよ

子供ながらに思った

そんなわけ無いじゃん!

 

ただ次喋ったとき名前を呼ばれた

 

驚いた

まきいこ先生は黒板に字を書いていたのにも関わらずだ

後ろを向いた素振りなどなかった

 

本当に見えているのか?

さっきのまきこ先生のセリフが本当かも知れないと疑い出す

 

ちょっとだけビビリ少し真面目に話を聞く

 

ただ、1年生の集中力は長くは続かない

気がついたらちょっかいを出す

そしておしゃべりが始まる

 

また名前を呼ばれた

わけが分からなかった

またこっちを見ていなかった

今度はしっかり確認をしていたのに

 

流石に4回目は強めに怒られた

そして、こう続けた

「みんなに見せてないけど、頭の後ろに目があるから先生は見えるんだよ

だから先生が黒板に書いてても、一生懸命頑張るんだよ」

 

誰も疑わなかったと思う

少し教室が静かになった

 

あまり怒らずに子どもたちを集中させたのだ

それからは、比較的みんな真面目だった気がする

すぐにバレる

その意識があったに違いない

 

私は3年生に上がるときまで、先生には後ろに目がついているを

割と信じていた

今思い返すと恥ずかしい

 

ただ、3年間指導員として子供に接してみて思うが、

まきこ先生すごすぎる

1年生なりたての時期なんて怪獣ばっかりだ

怒ったらすぐ泣く

そんななか、誰も泣かせずにしっかり自分のペースに戻している

 

尊敬でしか無い

 

実家に帰れば先生との写真が飾られている

名前を覚えようとして覚えていたわけではない

ただ、人生で1番最初の先生が”まきこ先生”で良かったと思う

 

いまどこで何をしているのだろうか

まだ、先生をしているのだろうか

後ろの目はより強力になっているに違いない

 

優しい先生の不思議な魔法のお話

そして、純粋だった私の素敵な思い出の話

 

ちゃんちゃん♪